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あらゆるピン(プレート、ネジ、ワイヤー)除去に対応できます。

written by Dr. maruyama

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韓国などで骨切りの手術を受けたものの、ピンを除去する予定だったのに韓国に行けなくて困っているかたが最近多いです。

当院では、韓国製のピンでも問題なく除去することができます。機材を韓国から輸入して揃えていますので、韓国製のピンでも問題なく抜くことができますよ。ピンには、それぞれ型番があって専用のドライバーがないとネジを外すことができません。当院ではいろいろな規格のスクリュードライバーを用意していますのであらゆるプレートやスクリューに対応できます。

ピン除去というのは、一般的に言われている言葉ですが、医学用語では抜釘術(ばっていじゅつ)といいます。釘=クギで、クギ除去といことからピン除去と呼ばれているようですね。これにならって、一応当院では、チタンプレートやスクリュー、サージカルワイヤーのことをまとめてピンと呼んでいます。

除去と言っても侮るなかれ、”たかが抜釘されど抜釘という”言葉が我々形成外科医の間では言われています。通常、骨折の手術をした後は手術後半年、骨切りの手術をした後は手術後3ヶ月から半年でピンを抜くことになるのですが。ただ抜くだけという単純な手術ではありますが、決して簡単な手術というわけではありません。

1 ピンはだんだん骨に埋まっていく

実は、ピンは時間が経てば経つほど骨に埋まっていってしまいます。ピンの周りに骨ができて早い方で半年から1年、遅い方でも2年も経過すると結構埋まってきてしまいます。骨に埋まってしまった場合は、ドリルなどで骨を削ってピンを掘り出してから抜くという作業が必要です。

2 ネジ山も骨に埋まる

最近のネジはプラスが多いですが、四角の穴や六角もあります。ピンが骨に埋まる過程で、ねじ山も埋まってしまうことがあります。その場合は、ねじ山から骨を削り出してその穴にドライバーを差し込む必要があります。骨がしつこいと、ドライバーを差し込める溝が確保できなくなってしまうこともあります。

3 ネジ山をなめてしまっていることがある。

前に手術をした先生の技術が悪いと、ネジ山を潰してしまっていることがあります。そのような場合は、ドライバーで抜くことは難しいです。そのような場合は、特殊なカッターでプレートやネジを壊して、ペンチのような道具でネジを回して取り除くことが必要になってしまいます。

こちらはプレートとを道具で壊して、ネジを強制的に回して抜去したものになります。2や3のケースでもこのように取り除くことができます。

4 再手術なので視野の確保が難しい時がある

ピン除去の手術は言ってみれば再手術ですよね。再手術と言うのは、瘢痕の処理が大変なことがあります。ワイヤーだとほとんどないことなのですが、チタンプレートやステンレスプレートの場合は、プレートの周りに強固な瘢痕(コラーゲンの塊)ができていてなかなかプレートに到達できないこともあります。初回の手術の時は、組織が柔らかいので簡単に到達することができた場所でも、抜釘術の時には到達困難なこともあります。その場合は、瘢痕を上手に処理しつつ手術を進めて行かなくてはなりません。

5 韓国の先生がどのような手術をしたのか不明なことも

韓国で手術をしていると、カルテをもらいにいくことが難しいですよね。メールなどで送ってくださるクリニックもありますが、そもそもカルテがきちんと書かれていないことも多々あります。どのような手術をしたかわからない状況でのピン除去手術をしないといけないケースもあります。開けてみてその場で判断をするためには高度な形成外科的な知識と技術が必要です。

以上のような理由で、ピン除去と言っても決してあなどれないと言うことがわかっていただけると思います。

そして、できれば骨切りの手術から半年から1年以内にピン除去手術を受けていただきたいです。その頃の状態であればまず問題なくスルスルッとネジが回って楽にプレートやワイヤーを外すことができます。骨で埋もれてからでは大変ですよ。

また、手術後何年もたっているからと諦めなくても大丈夫です。当院には、骨に埋まったピンでも除去できる知識と技術があります。ピンを取るタイミングを逃してしまったかたもぜひ相談にきてくださいね。

ピン除去には手術前にCT検査が必要です。前のクリニックで撮影している場合はそのデータをいただければと思います。また、撮影していなければ当院の提携先クリニックで撮影ができます。また、可能であれば、手術をしたクリニックにプレートの”製造会社名、製品名、型番、ネジのサイズ、ネジ山の形”を聞いていただけると良いと思います。

定価
オトガイ100,000円
頬骨体部200,000円
頬骨弓200,000円
エラ200,000円
麻酔は局所麻酔50,000円、静脈麻酔100,000円、全身麻酔250,000円から選択できます。どの麻酔が良いかはカウンセリングでお話しさせていただきます。
CT撮影代15,000円 血液検査10,000円
上記全て税抜き価格です。

合併症 痛みや腫れ、出血がでることがあります。痛みは痛み止めを飲めば問題ない程度です。腫れは、骨切りの手術ほどは腫れませんが、1週間くらいむくんだ感じになります。傷から2から3日血が滲むことがあります。ダウンタイムは1週間ほどみていただければと思います。傷跡は骨切りの手術をする時に切った傷を切りますので、傷が増えることはありません。

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