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小陰唇の黒ずみの原因は?色素沈着が起きる理由や悪化を防ぐケア方法も解説!

小陰唇の黒ずみが原因で悩んでいる女性は、少なくありません。

この黒ずみが起きる原因で特に多いのは「陰部への刺激による色素沈着」です。

そして、その色素沈着を引き起こす刺激には様々なものがあり、日常生活のあらゆる場面で起きています。

今回は、そのような小陰唇の黒ずみの原因となる刺激の種類や、悪化を防ぐためのケア方法などを解説します。

黒ずみを治療できる手術についても解説しているため、小陰唇の黒ずみでお悩みの方は、ぜひ参考になさってください。

小陰唇の黒ずみの原因

小陰唇の黒ずみの原因は、以下の通りです。

  • 女性ホルモンの分泌量の増加
  • 陰部への刺激による色素沈着

それぞれの原因について解説します。

女性ホルモンの分泌量の増加

女性ホルモンの分泌量が増えると、小陰唇が黒ずみやすくなります。

理由は、女性ホルモンは黒ずみの原因となるメラニン色素を生成するためです。

特に妊娠中や産後など、女性ホルモンが急激に増加する時期に、小陰唇の黒ずみが起きた場合、女性ホルモンの分泌量の増加が原因である可能性が高くなります。

陰部への刺激による色素沈着

陰部や小陰唇も人体の他の部位と同様、摩擦などの刺激を与えることで、色素沈着が発生することがあります。

小陰唇は下着やナプキンなどに長時間触れ続ける部位であり、これらの摩擦が原因で黒ずみが起きてしまうことが多いです。

その他にも様々な刺激が原因となりますが、それらの刺激については次の段落で解説します。

色素沈着の原因となる刺激

色素沈着の原因となる刺激は、以下の通りです。

  • 下着や陰毛による摩擦
  • トイレットペーパーによる摩擦
  • ゴシゴシ洗いによる摩擦
  • 生理用品によるかぶれ
  • 剃毛・脱毛による炎症

それぞれの刺激について解説します。

下着や陰毛による摩擦

下着は常に陰部に触れているため、この摩擦が色素沈着の原因となることは多いです。

サイズの合っていない下着を着用している、肌質に合わない素材の下着を着用している、などのケースでは特に摩擦が多くなります。

この他、陰毛が多い場合も、下着と小陰唇の間で陰毛による摩擦が起きやすく、色素沈着の原因となることがあります。

トイレットペーパーによる摩擦

トイレットペーパーによる摩擦は、日常的に繰り返される刺激であるため、小陰唇の色素沈着の原因になりやすいです。

一般的な拭き方であれば問題ないことが多いですが「しっかり拭き取らないと気になる」と、強く擦ってしまう女性は、色素沈着を起こしやすいといえます。

このような摩擦を起こさないためには、常に小陰唇を優しく拭くことや、可能な限りウォッシュレットによって洗浄することなどが挙げられます。

ゴシゴシ洗いによる摩擦

お風呂で陰部を強く洗う「ゴシゴシ洗い」による摩擦も、小陰唇の色素沈着の原因の一つです。

この原因を解消するためには、常にゆっくり丁寧に陰部を洗う必要があります。

泡立てネットを使用して、可能な限りマシュマロのように弾力のある泡を作り、その泡を使って洗うことで、摩擦をより少なくできます。

皮膚が折り重なる部分など、繊細な箇所はどうしても指で洗う必要がありますが、開けている洗いやすい部位は、泡によって洗うようにしましょう。

また、バスタオルで水分を拭き取る際も、ゴシゴシ擦ることは避け、優しく触れてそっと水分を拭き取るようにしましょう。

生理用品によるかぶれ

体のどの部位でも、かぶれが起きるとその刺激によって色素沈着が起こることがあります。

そして、小陰唇はナプキンやおりものシートなどの生理用品を着けているため蒸れやすく、かぶれが起きやすい部位です。

また、蒸れだけが原因ではなく、生理用品の素材が肌に合わず、かぶれが起きていることもあります。

そのような原因が考えられる場合は、生理用品を別の素材で作られた製品に変えるようにしましょう。

剃毛・脱毛による炎症

剃毛や脱毛による炎症が原因で色素沈着が発生することもあります。

剃毛は、毛だけではなく肌表面の角質も削り取ります。

これによって、肌表面にごく小さな傷跡ができ、その部分が色素沈着を起こすことがあるのです。

脱毛については、脱毛テープや除毛クリーム、ブラジリアンワックスなどを用いた自己処理で、剃毛と同様に肌表面が傷つくことがあります。

また、医療機関でのレーザー脱毛や、脱毛サロンでのフラッシュ脱毛などの施術を受けた場合にも、色素沈着が発生する可能性があります。

これらの施術によって皮膚に炎症が生じた場合、メラニンを生成するメラノサイトが刺激され、これが原因で色素沈着が起きることがあるのです。

小陰唇の黒ずみの原因は豊富な性経験によるものではない

豊富な性経験を積んでいても、それが小陰唇の黒ずみの原因となることはありません。

理由は、性行為による刺激は短時間のものであり、頻度も低いためです。

小陰唇の黒ずみの原因となる刺激は、下着や生理用品との摩擦のように「長時間・長期間に渡って日常的に継続するもの」です。

性行為による刺激はそのようなものではないため「豊富な性経験を積むと小陰唇が黒ずむ」という俗説は間違っています。

小陰唇の黒ずみを悪化させないためのケア方法

小陰唇の黒ずみを悪化させないためのケア方法は、以下の通りです。

  • 生活習慣を整える
  • 小陰唇への摩擦を避ける
  • 洗浄・保湿を優しく徹底して行う
  • 下着や生理用品は肌に合ったものを使用する

それぞれのケア方法について解説します。

生活習慣を整える

生活習慣が乱れている場合、全身の抵抗力が落ちるため、皮膚の炎症も起きやすくなります。

これは小陰唇でも同じで、一度炎症が起きればそれが原因で色素沈着が起きやすくなるため注意が必要です。

このため「規則正しい生活をする」「栄養バランスの取れた食事をする」などの基本的な方法で、生活習慣を整えることが重要です。

小陰唇への摩擦を避ける

小陰唇への摩擦を避けることは、黒ずみの悪化を防ぐ上で特に重要です。

摩擦を避けるためには、ここまで解説してきた原因を意識し、日常生活のあらゆる場面で摩擦を減らす必要があります。

例えば自転車のサドルが原因となっている場合など、内容によっては生活の一部を変える必要もあるでしょう。

洗浄・保湿を優しく徹底して行う

小陰唇をしっかり洗浄することは、かぶれの刺激による色素沈着を防ぐことにつながります。

しかし、強い力でゴシゴシ洗ってしまうと逆効果であるため、あくまで優しく洗うことが重要です。

また、保湿も徹底することで、皮膚表面のバリアがしっかり形成されるため、刺激による皮膚へのダメージを軽減できます。

この保湿についても、洗浄と同じく強い力で行わず、優しく丁寧に行うことが重要です。

下着や生理用品は肌に合ったものを使用する

下着や生理用品の材質が肌に合っていない場合は、それが原因で炎症が起き、色素沈着が発生しやすくなります。

このため、下着や生理用品は自身の肌質に合った素材のものを使用しましょう。

その素材がどのようなものかわからない場合は、様々な製品を実際に試してみることが有効です。

小陰唇の黒ずみの治療は「小陰唇縮小術」

小陰唇縮小術とは、メスを用いて小陰唇の余分な部分を切除する手術です。

名前の通りメインの目的は小陰唇のサイズを縮小することです。

しかし、小陰唇の黒ずんでいるひだ部分を切除することで、黒ずみの治療も同時に行えます。

また、黒ずんでいる部分は外部との摩擦が特に多い部分です。

そのような部分を切除することで、小陰唇と外部との摩擦が軽減され、色素沈着の根本的な原因を解消できます。

小陰唇縮小術については、以下のページで詳しく解説しています。

小陰唇縮小術の施術ページはこちら

黒ずみ改善以外の小陰唇縮小術を行うメリット

黒ずみ改善以外の小陰唇縮小術を行うメリットは、以下の通りです。

  • 衛生的になる
  • 擦れによる痛みを軽減できる
  • 小陰唇の大きさや左右差を整えられる

それぞれのメリットについて解説します。

衛生的になる

小陰唇が大きい場合、大陰唇との間に恥垢が溜まりやすくなります。

恥垢は皮脂や分泌物など様々な物質が混ざり合ったものです。

この恥垢が溜まった状態が続くと、それが原因でかぶれなどの炎症が起きやすく、臭いの原因ともなります。

しかし、小陰唇を縮小して恥垢が溜まりにくい状態にすれば、これらの問題が解消し衛生的になります。

擦れによる痛みを軽減できる

小陰唇が肥大化している場合、下着や生理用品などとの擦れによる痛みが起きやすいです。

しかし、小陰唇を縮小すれば、このような擦れを減らすことができ、痛みの軽減を期待できます。

このような小陰唇や陰部の痛みの原因や解決策については、以下の記事で詳しく解説しています。

陰部が擦れて痛いのは小陰唇肥大が原因?放置するデメリットと治療法を解説!

小陰唇の大きさや左右差を整えられる

小陰唇縮小術は、名前の通りもともと小陰唇を小さくする手術です。

このため、小陰唇の大きさで悩んでいる方は、黒ずみだけでなくその大きさの解消も期待できます。

また、形や大きさの左右差も整えられるため、小陰唇全体の形も美しくできることがメリットです。

小陰唇の黒ずみに関するQ&A

小陰唇の黒ずみに関してよくある質問は、以下の通りです。

  • 小陰唇の黒ずみは何科に相談したらいいですか?
  • 小陰唇の黒ずみが片方だけにできる原因は何ですか?
  • 小陰唇の黒ずみが濃くなりやすい人の特徴は何ですか?

それぞれの質問に回答します。

小陰唇の黒ずみは何科に相談したらいいですか?

小陰唇の黒ずみは疾患ではないため、相談するのであれば美容外科になります。

美容外科の中でも、小陰唇縮小などの手術に対応していることが必要です。

女性ホルモンの増加が原因と推測される黒ずみの場合、婦人科・産婦人科に相談していただくのが良いでしょう。

小陰唇の黒ずみが片方だけにできる原因は何ですか?

小陰唇の黒ずみが片方だけにできる原因は、主にサイズの左右差です。

片方だけが大きい場合、その大きい方だけが外部との摩擦を起こしやすくなります。

それ以外では、かぶれなどの炎症が片方だけ起きることも、考えられる原因の一つです。

たとえば尿かぶれが原因の場合、たまたま片方だけ尿が多く残っていたら、そちらだけかぶれることがあります。

小陰唇の黒ずみが濃くなりやすい人の特徴は何ですか?

小陰唇の黒ずみが濃くなりやすい人の特徴は、以下の通りです。

  • 妊娠中・産後である
  • 締め付けの強い下着を着用している
  • 肌質に合わない素材の下着・生理用品を使用している
  • 不衛生な生活をしている
  • 小陰唇肥大である(大きいため摩擦が起きやすい)
  • お風呂で小陰唇を強く洗っている
  • トイレットペーパーで小陰唇を強く拭き取っている
  • 陰部の剃毛や脱毛を頻繁に行っている

女性ホルモンが関わる「妊娠中・産後』という特徴を除けば、全て「小陰唇への刺激」に関わるものです。

【まとめ】小陰唇の黒ずみの原因

小陰唇の黒ずみの原因は「女性ホルモンの分泌量の増加」と「陰部への刺激による色素沈着」に大別できます。

そして、特に多い原因は後者であり、この色素沈着を防ぐためにも、陰部への刺激を極力抑える必要があります。

そのようにして黒ずみの悪化を防ぐことはできますが、すでに発生している黒ずみを薄くするためには、小陰唇縮小などの手術が必要です。

小陰唇縮小は小陰唇の一部を切除する手術であるため、形成外科の技術や経験を十分に持つ医師から、施術を受けるべきといえます。

そのような医師を選ぶ際の基準の一つは、日本専門医機構による形成外科専門医の認定を受けているかどうか、という点です。

この認定を受けている医師であれば、十分な形成外科の知識と経験を有していることがうかがえます。

当院は、そのような形成外科専門医の資格を持つ医師のみが小陰唇縮小の手術を担当していることが特徴です。

また、在籍する医師は、女性の陰部のガン切除や再建手術にも関わった経験があり、徹底的にトレーニングを積んでいます。

小陰唇の黒ずみでお悩みの女性は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。

無料のご相談はこちら

このコラムを監修したドクター

幸地 茉莉子

銀座マイアミ美容外科 ドクター

幸地 茉莉子 Mariko Kochi

日本専門医機構 形成外科領域専門医

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経歴

  • 2011年
    琉球大学 卒業
  • 2012年
    昭和大学藤が丘病院 初期臨床研修
  • 2014年
    昭和大学形成外科教室 入局
  • 2015年
    昭和大学病院形成外科 助教

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